技術を磨き続ける現場の力
2025.07.14
溶接工

ものづくりの現場において、技術は命である。特に溶接は、強度・精度・美観すべてに関わる重要な工程であり、一つひとつの溶接に職人の腕と誇りが表れる。
当社では、このたび社内にて溶接工を対象とした技術テストを実施した。目的は単なる技量の評価ではない。現場・製作における技術力の底上げと、日々の作業に対する意識向上を図るためである。
テストでは、実際の製品と同等の条件下で課題が与えられ、精度・速度・仕上がりなど多角的な観点から評価を行った。普段とは異なる緊張感の中で作業を行うことで、自身の得意不得意が明確になると同時に、技術の棚卸しができたという声もあった。
溶接技術は、見ただけでは分からない微細な差が品質に大きな影響を及ぼす。加えて、技能者の「クセ」や「慣れ」によって無意識に生じている誤差が、継続的な品質課題となることも少なくない。今回のテストは、そうした「気づき」のきっかけとなり、今後の技能研鑽へとつながる機会となった。
また、若手社員にとっては、ベテランの技術を目の当たりにする場でもあった。道具の扱い方、姿勢、目線、そして集中力。日常の業務とは異なる学びがあったはずである。
今後もこのような取り組みを継続し、技術の見える化と共有化を進めていきたい。技術は個人の資質に依るものではなく、磨く意識と環境によって育まれるものである。互いに切磋琢磨しながら、より高い完成度を目指す風土が、ものづくりの質を押し上げていく。
「できているつもり」で終わらせない。「もっと上手くなれる」という意欲が、技術者としての未来を広げる。そうした姿勢を大切に、現場力の向上に努めていきたい。