酷暑対策は従業員を守る要 - 北陽工業株式会社
酷暑対策は従業員を守る要
2025.09.26

今年の夏は例年以上に厳しい暑さが続き、建設現場における体調管理の重要性が改めて浮き彫りとなった。酷暑下での作業は、わずかな油断が熱中症や事故につながりかねず、安全と品質の確保のためにも徹底した対策が求められる。

近年、多くの現場で導入されているのがファンベストである。衣服内に風を取り込み、体表面の温度上昇を抑えるこの装備は、単なる快適さにとどまらず、作業者の集中力維持や事故防止に直結する。特に今年のような猛暑では、ファンベストの有無が作業効率や安全性を大きく左右すると言っても過言ではない。

また、法律の観点からも体調管理は事業者の責務である。労働安全衛生法および同規則では、事業者は労働者の安全と健康を確保するために必要な措置を講じなければならないと定められている。熱中症対策もその一環であり、休憩や水分補給の時間を確保することはもちろん、必要に応じて空調服や日除け設備などの導入を進めることが求められている。

従業員一人ひとりの健康を守ることは、現場全体の安全と成果を守ることにつながる。今年の猛暑を教訓とし、ファンベストをはじめとする装備の充実、休憩や教育体制の強化、そして法律を踏まえた体調管理の徹底を実行していくことが、これからの建設業に欠かせない姿勢である。